上手稲神社(札幌)

札幌市西区西野の小高い丘の上に立つ上手稲神社(かみていねじんじゃ)。
「神明造」の社殿は、遠くから見ると教会?と思う程、こじんまりとして赤いとんがり屋根が可愛らしい印象です。
御祭神
天照大神(あまてらすおおみかみ)
須佐之男命(すさのおのみこと)
清々しい青空の下、鳥居をくぐって進みます。
左手に真新しい石碑があります。
たなつ物 ももの木草も天照す
日の大神のめぐみ得てこそ
御祭神の天照大神を称える句ですね。
右手には、こじんまりとした手水舎があります。
蛇口を自分でひねると水が出ます。
手と口を清めて進みます。
狛犬様。
神社の守護と魔除のために置かれています。
神社に向かって右が口を開けている『阿形(あぎょう)』、左が口を閉ざしている『吽型(うんぎょう)』であり、阿吽(あうん)といい、二つで一対になっています。「あうんの呼吸」はここから来ており、又生まれた時に発する「あ」から亡くなる時の「うん」で、人の一生を表しているとも言われています。
拝殿、本殿へと向かいます。
やっぱり教会みたいに見えますね!!
拝殿の両サイドにも狛犬様がご鎮座しています。
そして、とても気になったのが拝殿入口の両サイドにある照明。
ヨーロピアンな雰囲気のデザインで、注連縄と紙垂とのミスマッチが味わい深いですね。
写真は撮りませんでしたが、本殿の中も教会のようなデザインで、パイプオルガンが似合いそうなイメージ。
光あふれる美しい本殿でした。
お参りを済ませてから、しばし境内を散策しました。
一際目を引くのが、御神木の銀杏の木です。
まだ、雪が解けて間もないこともあり、葉がないので少し寒々しい感じがしましたが、近づいてみました。
御神木の足元を見ると、秋に落葉した銀杏の葉と実がありました。
黄葉の時期に来たら、それはそれは見事で幸せを感じる景色を見せてくれるのでしょうね!!
少し黄色を残した銀杏の実もありました!
雪の下で春を待っていたのですね。
枝を見ると、沢山の新芽を付けていました。
春の訪れと共に、ふくらんで、新緑から緑へ、そして黄色へ…その頃にまた来ようと思います。
本殿の横には、まだ溶け残る雪がありました。
きっと、あと2,3日で消えてしまうのでしょうけれど、雪は雪で頑張っているようにも見えました。
少し離れた日当たりの良い所には、福寿草(フクジュソウ)が3輪咲いていました。
1,2,3♪
HOP♪ STEP♪ JUMP♪
春の訪れを告げてくれていました。
鳥居の向こうには札幌の街並み(東側)が一望できます。
日の出の時間に来ると鳥居の間にお日様が見えるそうです!!
正に、天照拝ですね。
天照拝(あまてらすはい)とは
古神道などで、日の出の時に天照大神である太陽に祈ることを言います。
1日の始まりに、罪穢れを祓うことにもなります。
小さな社殿ですが、境内が丘の上にあり、空に抜ける感じが心地よく、鳥居から社殿へ、社殿から鳥居へ良い氣が流れる神社です。訪れてみてはいかがでしょうか?
御利益
国家安泰
安産祈願・子授かり・子宝
合格祈願・学業成就
縁結び・恋愛成就
旅行・交通安全
上手稲神社
札幌市西区西野290-257
TEL:011-661-6233
交通機関 地下鉄東西線・宮の沢駅より徒歩10分
駐車場あり