神棚の祀り方④拝礼方法(お参りの仕方)について

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『神棚の祀り方①神社のお神札の祀り方』『神棚の祀り方②神棚の基礎知識とお神札の並べ方』『神棚の祀り方③神具とお供えについて』をご紹介しました。①②③と順を追って読まれると、より分かりやすいかと思います。

神棚や御神札、お供えの仕方についての理解が深まったところで、日々のお作法などについてお伝えします。
地方や地域によって、考え方や風習に違いはありますが、神道の佳いところは、特別な決まりごとが少ないということでもあります。とは言え、基本の作法は押さえておきましょう。

神拝のお参り作法

お参りをするタイミングについて

お参りの時間帯ですが、とくに決まりはありません。
朝食の前、就寝の前、出社時、帰宅時、作業開始前、作業開始後。
神様にお参りするのに不都合な時間はありません。

しかしながら、朝一番で、神様にご挨拶をするのは、何よりおススメではあります。
その日を清々しい気持ちで始めることが出来ます。
今日を迎えられたことに感謝の気持ちをお伝えしましょう。
夕拝であれば、今日を無事に過ごせたことに感謝の気持ちで祈ると良いと思います。

お参りの仕方について

手と口を清めてから、神棚に献饌(けんせん:神前に供え物をすること)した後、どうするのか?
難しく考えることはありません。一般的な神社参拝と同様の作法を行います。

拝礼の作法

①お清め 先ず手を清め、口をすすぎます。
②一礼 神前に進んで軽く一度頭を下げます。
③二拝 深々と九十度に身体を折り、頭を下げ、これを二回繰り返します。
④祝詞奏上 祓詞、神拝詞、神棚拝詞または祖霊拝詞を唱えます。
⑤御祈念 目を閉じ、頭を下げて黙祷します。この時、日頃の感謝、願い事を心の中で唱えて一心にお祈りします。
⑥二拝 深々と九十度に身体を折り、頭を下げ、これを二回繰り返します。
二拍手 両手を胸の高さで合わせて、右手を少し引いて拍手【かしわで】を二度打ちます。
一拝 手を下ろして再び深々と一回頭を下げます。
⑨一礼 最後に軽く一礼して下がります。
※祝詞奏上は、必ずしなければならないものではありません。より丁寧にするのであれば…というご紹介です。


↑北海道神宮の社務所で入手できる『神拝詞』600円です。
『祓詞』『北海道神宮神拝詞』『神棚拝詞』『祖霊拝詞』『大祓詞』が収録されています。

祝詞奏上について

神様に捧げる言葉を拝詞(はいし)や祝詞(のりと)と言い、祝詞を読み上げることを奏上(そうじょう)すると言います。
なんのために唱えるのかというと、神様を讃え、お喜びいただくためです。
神社の神主さんのように抑揚をつけて唱えなくても、普通に読み上げるだけでもOKです。
堅苦しく考えず、神様、御先祖様への日々の感謝の気持ちで読んでみましょう!

祓詞

先ず最初に唱えるのは『祓詞 はらえことば』です。
神道の世界では、祓えに始まり祓に終わるといわれるほど、日々重ねてしまう罪、穢れを祓うことが大切とされています。

祓詞 はらえことば
掛けまくも畏き(かけまくもかしこき)
伊邪那岐大神(いざなぎのおほかみ)
筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に(つくしのひむかのたちばなのをどの あはぎはらに)
禊ぎ祓へ給ひし時に(みそぎはらへたまひしときに)
生り坐せる祓戸の大神等(なりませる はらへどのおほかみたち)
諸々の禍事・罪・穢(もろもろのまがごとつみけがれ)有らむをば(あらむをば)
祓へ給ひ清め給へと(はらへたまひきよめたまへと)
白すことを聞こし召せと(まをすことをきこしめせと)
恐み恐みも白す(かしこみかしこみもまをす)

祓詞の意味
口に出して、ご尊名を申し上げるのも恐れ多い、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)が、筑紫(つくし)の国の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小戸(おど)の億原(あはぎはら)という浜辺で、禊(みそぎ)祓い(はらい)をされた時に、お生まれになった祓戸(はらえど)の大神達(おおかみたち)よ。
「私たちの犯した様々な災難・罪・穢れがございましたら、祓いお清めください」と申しますことをお聞き届けくださいませと、畏れ(おそれ)多くも申し上げます。

時間の無い時などには、以下の略式の短い祓詞にすると良いでしょう。

祓詞 はらえことば(略式)
「祓え給い、清め給え、神(かむながら)守り給い、幸さきわえ給え」
(お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力により、お守り下さい、幸せにして下さい)

この短い略式の祓詞は、神社参拝の時にも唱えると良いとされています。
難しくないので、覚えてみてもいいですね。
自分で穢れを祓う時にも使えるので便利ですよ!

神拝詞

祓詞の後に奏上します。
神社参拝の時には、参拝している神社と神様(御祭神)に敬意を表し唱えましょう。
神棚の前では、お祀りしている御神札=氏神様、崇敬神社のことになりますので、〇〇神社、△△の大神様などになります。

神拝詞 しんぱいし
掛けまくも畏き(かけまくもかしこき)
〇〇神社の大前を(かむやしろのおおまえを)(今拝んでいる神社名・祭神名)
拝み奉りて(おがろみたてまつりて)
恐み恐み白く(かしこみかしこみもうさく)
大神等の広き厚き御恵を(おおかみたちのひろきあつきみめぐみを)
辱み奉り(かたじけなみたてまつり)
高き尊き神教のまにまに(たかきとうときみおしえのまにまに)
天皇を仰ぎ奉り(すめらみことをあおぎたてまつり)
直き正しき真心もちて(なおきただしきまごころもちて)
誠の道に違ふことなく(まことのみちにたがうことなく)
負ひ持つ業に励ましめ給ひ(おいもつわざにはげましめたまい)
家門高く身健かに(いえかどたかくみすこやかに)
世のため人のために尽くさしめ給へと(よのためひとのためにつくしたまえと)
恐み恐みも白す(かしこみかしこみまをす)

神棚拝詞奏上

祓詞の後に神拝詞、その後に神棚拝詞または、祖霊拝詞を唱えます。
両方でも、どちらかでも良いです。

神棚拝詞 かみだなはいし
此の神床に坐す(これのかむどこにます)
掛けまくも畏き天照大神(かけまくもかしこき あまてらすおおかみ)
産土大神等(うぶすなのおおかみたち)
諸々の大神等の大前に(もろもろのおおかみたちのおおまえに)
恐み恐みも白さく(かしこみかしこみもまをさく)
大神達の広き厚き御恵みを(おおかみたちのひろきあつきみめぐみを)
辱み奉り(かたじけなみまつり)
高き尊き神教のまにまに(たかきとおとき みおしえのまにまに)
直き正しき真心持ちて(なおきただしきまごころもちて)
誠の道に違ふことなく(まことのみちにたがふことなく)
負ひ持つ業に励ましめ給ひ(おひもつわざにはげましめたまひ)
家門高く身健に(いえかどたかくみすこやかに)
世の為人の為に(よのためひとのために)
尽くさしめ給へと(つくさしめたまへと)
恐み恐みも白す(かしこみかしこみもまをす)

祖霊拝詞

御先祖様を敬い、感謝をお伝えする祝詞です。

祖霊拝詞 それいはいし
代々の先祖等(〇〇の御霊 〇〇=故人のみたま)の御前を(よよのみおやたちのみまえを)
拝み奉りて(おがろみたてまつりて)
慎み敬ひも白さく(つつしみ うやまいもまをさく)
廣き厚き御惠を辱みまつり(ひろきあつき みめぐみまつり)
高き尊き家訓のまにまに(たかきとうとき みおしえのまにまに)
身を慎み業に励み(みをつつしみ わざにはげみ)
親族家族諸々心合わせ(うからやから もろもろこころあわせ)
睦び和みて(むつび なごみて)
敬い仕え奉る状を(うやまい つかえまつるさまを)
愛ぐしと見そなはしまして(めぐしと みそなはしまして)
子孫の八十続きに至るまで(うみのこの やそつづきにいたるまで)
家門高く立ち栄えしめ給えと(いえかどたかく たちさかえしめたまえと)
慎み敬いも白す(つつしみ うやまいもまをす)

ゆっくりと時間が取れる時には、フルコースで、あまり時間がないけれどご挨拶をしてから出かけたい時などは、短い祓詞だけにするなど、無理することなくアレンジすると良いですね。

全て完璧にしなければいけない、出来ないならやらない方が良いと考えるよりも、出来るところから神様と向き合ってみてはいかがですか?

この後は、【神棚の祀り方⑤拝礼方法(祝詞奏上:大祓詞)について】です。
今しばらく、お待ちくださいませ。

菊池 理恵

Kikuchi Rie アイシクル編集部 プロデューサー 花とカラーで癒しと気づきを届ける    アトリエ FLORET R 代表 フローラルカラーセラピス...

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