気ままにドライブ　小樽の雑貨屋さん

秋も深まってきた11月の休日に、思い立ってドライブに出掛けてきました。
行き先は小樽。その情緒ある町並みは、札幌から車で1時間ほどの場所にあるとは思えない、ちょっとしたプチトリップ気分が味わえます。
向かう途中、山の美しい景色や海の色にワクワクしていると、あっという間に小樽市内に入りました。
国道沿いの観光スポットが並ぶエリアを過ぎて、通りを1本中に入ると、とても静かで落ち着いた雰囲気に変わります。
そこに赴きある建物がひとつ。明治時代に造られた建物をそのまま利用している雑貨屋さんをご紹介したいと思います。

115年前の建造物を活かして

お店には目立つ看板はありませんが、入り口の横に『小樽市指定歴史的建造物』と書かれた紫色の看板が立っていて、それが目印になるでしょうか。
かつては、お茶や紙、文房具を扱う卸問屋の蔵だったそうで、左側には『うだつ』と呼ばれる防火壁を兼ねた立派な壁がありました。

『うだつが上がらない』ということわざがありますが、そういえば『うだつ』って何？と思いませんか？
それがこの屋根があって装飾が施されている壁のことなのだそうです。『うだつ』を掲げるには財力が必要なことから、生活が向上しない、出世しない状態を『うだつが上がらない』と言うようになったとか。
よく見ると朝日や鶴や亀などの縁起が良い彫刻が施されており、とても立派に見えました。一見の価値ありです。

20年来の友人２人で始めた雑貨店　vivre sa vie ＋ mi-yyu

お店の前に、店名が書かれた小さな看板が出ていました。『ビブレサヴィ　プラス　ミーユ』

元々生花店に勤めていた友人同士のyumikoさんとmiyukiさんの2人が始めたお店は、今年で13年目を迎えられたそうです。
引き戸を開け中に入ると、まずは土間が広がっています。

この日は『ｍｏｒｉ・・・森にまつわる素敵なもの』というイベント最終日で、ディスプレイは全て森をイメージさせる物ばかりでした。

マルメロの良い香りがしていました。

10日間のイベント中は、参加している店舗の皆さんが集まって直接販売した日があり、プロによるフォークギターの生演奏も行われました。
店内は賑わっているのに、演奏が始まるととても穏やかで優しい雰囲気に包まれていました。
きっと曲も森をイメージされたセレクトだったのだと思います。

絵本と雑貨の世界観がピッタリです。

木のぬくもりとぷっくりしたフォルムに、思わず笑顔になっちゃいます。

歴史を感じさせる棚に、さり気なく生けられたお花がとても映えますね。
土間では不定期に様々なお楽しみがあるそうです。

お気に入りを探す楽しみ

入り口から右手が通常の店舗になります。
建物をそのまま活かした店内には、洋服や食器、文房具、アクセサリーなどたくさんの商品がアンティーク家具の上に並んでいます。

高い天井の梁が素敵です。

洋服や布製品はmiyukiさん、文房具や絵本などはyumikoさんが担当しているそう。
お２人のセンスがお店の個性を作られているんですね。

小さな空間にも小さな商品が置かれていたりするので見逃せません＾＾
ゆっくり時間をかけてお気に入りを探したくなります。

地域に愛されて

お店で使用しているテーブルや机などの備品は、アンティークが好きなyumikoさんのお父様の収集品だそうで、この美しいレジもそのひとつ。そこに小さなお客様から頂いた絵が貼られていました。

土間では、月に１度のフラワーアレンジメントレッスンが開かれ、中には10年も通っている地域のお客様がいると伺いました。
雨が降ったら、お店の前の公園で遊んでいた子供達が雨宿りに来ることもあるそう。
レトロシックな建物のお洒落な雑貨屋さんは、地域に愛されている雑貨屋さんなのでした。

小樽に行くことがあれば、ぜひ住所を頼りに訪れてみて下さい。
お気に入りが見つかるかも知れません♪

vivre sa vie ＋ mi-yyu
ビブレサヴィ　プラス　ミーユ
【住所】北海道小樽市色内2丁目４-７
【電話番号】0134-24-6268
【営業時間】11時~18時
【定休日】月曜日、第３火曜日(祝日は営業)
お問い合わせはお電話でお願いします。
yumikoさんのinstagram
miyukiさんのinstagram