香りが原因?!化学物質過敏症について

心と体
みなさんの好きな香りはどんな香りですか?

森の中の空気は、とても澄んでいて爽やかで、思わず深呼吸してしまいますよね。
森林の香り、潮の香り、ケーキが焼ける甘い香り、香水、タバコやガソリンの匂いなど私たちの周りには、様々な香りが存在しています。

私は、個人的に赤ちゃんのミルクや母乳の香りが大好きで思わず「ふんふん」と、香りを嗅いでしまいます。(怪しい人と思われない程度に。笑)
友人は、お味噌汁の香りが漂うと優しいお母さんとの記憶が蘇るそうです。
みなさんにも、好きな香りや優しい思い出のある香りがきっとあると思います。苦手な香りもひょっとしたらあるかもしれませんね。

香りのせいで、体調不良に?!

世の中には、様々な香りがありますが、香りが原因で健康や体調に影響を及ぼし、「化学物質過敏症」を発症してしまうことがあるということを、目にしたり、耳にしたりしたことがあるのではないでしょうか。

「化学物質過敏症」になると、柔軟剤や合成洗剤の香り、タバコや香水、農薬など様々な化学物質に反応してしまい、咳が止まらなかったり、目が充血したり、激しい頭痛や嘔吐、発疹などいろいろな症状が出てきます。
そして、この化学物質過敏症が発症し、職場や学校に通えなくなる人が年々増えているそうです。

ある日、突然発症してしまう!

「原因がわからず、何となく体調が優れない」、「ある場所へ行くと頭痛や吐き気がする」といった症状は、化学物質が原因になっていることがあるそうです。また、この化学物質過敏症は、化学物質が少しずつ体内に蓄積され、ある日突然発症してしまうことが多く、誰にでも起こりうる病気とも言われています。

果物や野菜、小麦などの食べ物アレルギーの場合は、ある程度食べないように、成分を調べながら自分で防ぐことも可能ですが(食べられない辛さや、防ぐためのご苦労には、本当に頭が下がります。)、人工的な香りやその他様々な化学物質は、自分が気をつけるだけでは防ぐことができないため、気づかないうちに体内に蓄積されてしまうことが多いようです。

身近な子どもや大人が発症したことで、わたしたちが今後できることとは

私のクラスの子どもが昨年、化学物質過敏症を発症し、症状が悪化して現在登校することができない状況になりました。(本人と保護者の許可を得て、投稿しています。)学校やお友達が大好きで、登校したい気持ちを抑えて自宅で静養している姿は、胸が苦しくなる思いでいっぱいになります。また、知り合いの友人も化学物質が原因で、倒れてしまい救急車で運ばれました。

「日本は食品添加物や化学物質の実験場のように世界から見られている。」(化学物質過敏症支援センター発行「私の化学物質過敏症」脳神経外科医  前田茂 )の記事や「アメリカやヨーロッパで規制されている化学物質成分が日本では現在も使用されているのが現実だ」と、化学物質過敏症について調べている方から教えてもらい、ただただ驚くばかりでした。

できることから取り組んでみる!

「香り」については、とてもデリケートな問題でもあり、香りにも人それぞれに嗜好があると思います。なので、否定するつもりはもちろんありません。しかし、今の日本で、苦しんでいる子どもや大人たちがいるということを心の片隅に覚えておいていただき、そして、もしかしたら自分自身や愛する家族、友人が発症してしまう場合もあることをぜひ知っておいてほしいと思っています。

私自身も知識がなかった頃は、化学物質の影響などを意識せずに柔軟剤などを使用し、「いい香り!」と思って使っていました。しかし、「体調不良で頭が痛い」、「なんだか怠い」といった症状は、今思えばもしかしたら、様々な化学物質蓄積の影響だったのかもしれません。

全ての化学物質を遮断することは、日本社会の現状として難しいのかもしれませんが、例えば、「洗濯の際にちょっと気をつけてみる」「人がたくさんいる場では、香水や香りの強い物の使用を控えたり、自分自身のためにオーガニック製品や自然に近いものを使用してみたりする。除草剤や殺虫剤、農薬などの化学物質の使用を極力控える。」など、私たちが取り組めることから、少しずつ始めてみるのはいかがでしょうか。

爽やかな空気を体中に吸い込んで

私は、化学物質過敏症の専門家や研究者ではないので、詳しいことはお伝えできません。
しかし、資料や書籍から得た情報、周囲の状況から、みなさんにも化学物質過敏症について少しでも知ってほしいという思いで記事を書かせていただきました。
エビデンスに基づく資料や本などもたくさんインターネットや本屋さんで手に入れることができます。
ぜひ興味のある方は、知識を深めてくださると嬉しいです。
誰もが、森林の中のように安全で爽やかな空気がいつでもどこでも全身に取り込める地球で生きていけるよう願いをこめて。

樫山 和枝

Kashiyama Kazue 小学校教諭 銀行勤務を経て、子どもたちの笑顔に魅了され、小学校教諭に。 自分のさまざまな経験から「過去の辛かったこと、楽しか...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

30代からの美容・心と体・ライフスタイルをサポートする女性のためのウェブマガジン
このサイトについて
2019年7月
« 6月   8月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031