本を通してひろがる世界

ライフスタイル

みなさんは、最近本を読みましたか?
どんなジャンルの本が好きですか?
近年は、電子版の書籍もあり、いつでもどこでも読書が可能になり大変便利な時代になっていますよね。
私は、子どもの頃「本が大好き!」ではありませんでしたが、推理小説にはまり、次の展開にワクワクドキドキしながら、本を読み進めていった記憶があります。
読書を通して、自分の視野や世界が広がり、新たな考え方や感じ方が高まったり深まったり、時には、人生がガラリと変わることもありますよね。

本を通して子どもと繋がる

平成13年に「子どもの読書活動の推進に関する法律」が制定されてから全国的に小学校や中学校、高校で「読書活動」に力を入れています。
小学校では、登校後読書に浸る時間を作ったり、ボランティアさんなどによる読み聞かせを行なったりと、子どもたちは、日常的に本に親しんでいます。朝読書では、自宅から好きな本を持参したり図書館や友達から借りたりしながら、読書に向き合って授業時間前に落ち着いた朝の時間を過ごします。

本の選択によって、子どもたちは今、どんなことに興味があったり、好きだったり、疑問をもっていたりするのかのヒントが隠れている場合が多々あります。
ある子は、『小学校6年分の算数が教えられるほどよくわかる本』というのを借りて、毎朝真剣に読んだり、「先生、この本おもしろいよ!」と、教えてくれたりします。
そうです、この子は、算数にとても興味があるとわかりますよね。

またある子は、ブラックジャックを真剣に読み、続きが早く読みたくて、図書室に次の巻を予約して読破するのを楽しみにしています。時々夢中になりすぎて、授業が始まっているのも気づいていないことがあるくらいです。
この子は、この本を通してどんなことに興味を示しているのでしょうか? きっと、好きなことや興味のあることのヒントが隠れていることでしょう。
本を通しても子どもの『好き』を知ったり伸ばしたりしていけるのですよね。ぜひ、子どもたちとのコミュニケーションや会話の手段として、子どもたちの『好き』を深めたり広げたりしてあげて欲しいと思います。

子どもは、お家の人が自分の『好き』を受け入れてくれたり、一緒に楽しんでくれたりすると、それだけで、自分自身を受け入れてくれていると感じ、幸せになるようです。その際、興味があって読んでいる本をどうか否定せず、一緒にその本の面白さを見つけたり探したり聞いたりしてあげてくださいね。
本に限らず、子どもは、否定されると、自分の好きを見せなくなったり語ったりしてくれなくなります。読んでほしいなと思うジャンルの本は、さりげなく、何となく口にしたり、その本を子どもの目につくところにそっと置いておいたり、お家の方が読み聞かせをしたりなど、あくまでも押し付けではなく、さりげなくがポイントです!

読書を通じて考える『生きる意味』

私が最近読んだ本の中で、おすすめは、『生きているのはなぜだろう』池谷裕二作 田島光ニ絵 という絵本です。
5年2ケ月もの年月をかけて作られたもので、人間の存在価値や命の大切さが、わかりやすく優しい言葉と絵で彩られています。
この本の基礎になっているのは、ロシアで生まれた学者イリヤ・プリゴジンが提唱し、ノーベル化学賞が授与された非平衡熱力学理論の「散逸構造」です。「生物の存在理由」に答えを出すこの内容は、池谷裕二さんが、毎年東大の新入生を対象に行う講義内容でもあるそうです。(絵本 「生きているのはなぜだろう」について より)

この絵本は、大変難しいテーマ「生きる意味」について、誰もが理解できるような内容で書かれています。
そして、引き込まれていく素敵な絵からも、この本のメッセージを受け取ることができると思います。 大人にも子どもにもこの絵本は、おすすめです。
読んだ感想は、きっと一人一人違うと思います。子どもたちに読み聞かせをしたところ、様々な感想がありました。そして、2回目3回目…数年後…読み返してみても、感じ方は変わっていくのだろうな、と思います。違うからこそ「価値がある」とも思います。
アイシクルの読者の皆さんも興味がありましたら、ぜひ読んでみて「生きている」という意味について考えてみてください。
ウェブ上ではない、絵本としての価値もあるように思います。紙から伝わる温かさからも、この絵本制作に関わってきた人たち全ての思いが伝わってきます。
この絵本の最後のページに全てのメッセージが凝縮されていて、心を打たれます。必要な方に届くといいなという願いを込めて。

樫山 和枝

Kashiyama Kazue 小学校教諭 銀行勤務を経て、子どもたちの笑顔に魅了され、小学校教諭に。 自分のさまざまな経験から「過去の辛かったこと、楽しか...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

30代からの美容・心と体・ライフスタイルをサポートする女性のためのウェブマガジン
このサイトについて
2019年6月
« 5月   7月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930