【インタビュー】食空間&フードコーディネーター金子由美さん

札幌もようやく少しずつ春の暖かい陽気に包まれてきました。
暖かくなると、何か新しいことを始めたい!という気持になりませんか?
何かを始めるためには、心身ともに元気であるということが重要です。
そこで、美容も健康も「食」が基本ということで、食に関する様々な分野でご活躍中の、YUMIスタイリングオフィス代表 金子由美さんにお話を伺いました。
春らしい爽やかな装いと笑顔が印象的です。
食に関して、マルチに大活躍!
金子由美さんは、食空間コーディネーター&フードコーディネーターを軸に、だしソムリエ、昆布大使、ミルクインストラクター、ティインストラクター、カラーコーディネーターなどの多くの肩書きを持っていらっしゃいます。
「美味しいをデザインする」をテーマに食の企画・レシピ作成・フードスタイリングなどを手がけ、数々のメディアに出演する他、セミナー、講演会、スクールの講師等、活動は多岐に渡ります。
【アイシクル編集部】由美さんは札幌出身ですか?
【金子由美さん】はい、生まれも育ちも札幌です!
【アイシクル編集部】まず、肩書きの多さに驚きました。食に関して、本当にマルチでいらっしゃいますね! この仕事を目指す最初のきっかけは何だったのでしょうか?
【金子由美さん】何かきっかけがあってこの分野を目指したわけではなく、美味しいものを食べることが好きで、ごく自然に今のわたしになっていましたね。だって、みなさんも美味しいもの食べるの大好きでしょ?
【アイシクル編集部】すごく明るくて元気でステキな方ですね。由美さんの元気はどこからやってくるのでしょうか?
【金子由美さん】美味しい時間をたくさん過ごす事かな。気の合う仲間達と一緒に色々なお店に行って、食と会話を楽しむ事が何より素晴らしい時間です。それがわたしの元気の源ですね。
食を彩る素敵なテーブルコーディネート
由美さんの手がけたブライダルのテーブルコーディネートや普段のおもてなしの器づかいなど、様々なシーンを彩る暮らしのしつらえは、さすがプロのなせる業!とため息が出るほどどれもとても素敵です。
【上】ブライダルプロデュース
【下】フードディスプレイ、食スタイルのコーディネートや演出
プロに聞いてみたい!実は使い道に困っている?!100均のあるアイテムの使い道
せっかくの機会を得たので、使い道に困っているアイテムを使って、簡単に普段の食卓を素敵にコーディネートするプロのアイディアや工夫を伺ってみました。
【アイシクル編集部】実は、今日どうしても聞きたいことがあったんです。
100均などで売っているペーパーナプキン。最近は柄が個性的で、すごく可愛いものが多いので、値段がお手頃なのもあり、つい買ってしまうんですけど、使い道がほとんどなくて余っています。笑
【金子由美さん】それね。笑
【アイシクル編集部】お友達が来たとき、お皿に広げてお菓子を盛り付けるくらいしか正直使っていないんですけど…。
【金子由美さん】うん。正直普通の使い道なんてそんなものよ。
お皿に広げるか、手や口を拭くためにまとめて置いておくか、そんな感じでしか消費はしないよね。でも、素敵にコーディネートすることは可能ですよ! 100均で売っている他のアイテムと一緒にパーティー用のテーブルコーディネートを今度ご提案しますよ。
【アイシクル編集部】え!いいんですか?!そういうの待っていました。では、由美さんに全面協力して頂き「100均のアイテムを使った素敵なテーブルコーディネート・パーティー編」決定ですね。楽しみにしています!!
【金子由美さん】テーブルコーディネートで華やかにおしゃれにするだけではなく、そこにもうひとつプラスできることもあるんですよ。例えば、子どもが集まるママ友のパーティでは、ママたちの意識をひとつにして、小さい子に向けた簡単なテーブルマナーや食育を行うことも可能です。今までにも色々な形で食育を伝える活動もしていますよ。
【アイシクル編集部】おしゃれ&食育、いいですね。皆でやると楽しいかもしれませんね。
気になる「だしソムリエ」とは? そしてあえての禁断の質問!
由美さんのプロフィールを拝見すると、目に留まる「だしソムリエ」。
どのような活動をしているのか聞いてみました。
【金子由美さん】だしソムリエとは、美味しさの大切な要素である 「うまみ」 とうま味の基本である 「出汁(だし)」 のノウハウを広めていくことが主な活動です。定期的に「だし活セミナー」を行っていますよ。
【アイシクル編集部】本格的に、だしの大切さを伝えている由美さんに、こんなことを聞いていいのかためらうところですが、そこをあえてお聞きします。顆粒だしを使うならどういうものがいいのでしょう?というか、使っちゃだめです、よね??
【金子由美さん】最近は忙しいですからね。顆粒だしは便利ですよね。
昆布の粉末など天然モノを使っていれば顆粒だしでもOKですよ。一番のおススメは液体タイプの天然だしです。添加物は入っていないものを選んで欲しいのですが、なかなか探すのは難しいですよね。
ここで、ひとつポイントがありますよ。天然モノではない顆粒だしを使う場合は、なにかひとつ天然のモノをプラスしてあげます。そうすればぐっとうまみも増して、栄養も補えますし美味しくなりますよ。鰹節でもいいですが、やっぱり一番使いやすいのは昆布ですね。
【アイシクル編集部】あのー、鶏がらスープはどうですか?
【金子由美さん】鶏がらスープの場合は、もうしょうがない!鶏からだしを取ると美味しいですが、そこまで時間も手間もかけられないし、売っているものを使いましょう!でも、やっぱりそこに天然モノの昆布などをプラスすることを忘れずに!
【アイシクル編集部】天然モノをプラスするだけだと簡単でいいですね!
なかなかチャレンジしにくい、煮干しで簡単にだしを取る方法とは?
【アイシクル編集部】時間があるときには、鰹節や昆布のだしは取ることは出来ても、煮干しはなかなか手がだしにくいイメージがあります。
【金子由美さん】そうですね。特に北海道では鰹節と昆布が主流ということもありますしね。でも、煮干しを使って簡単にだしを取る方法もありますよ。水だしだと頭を取らなくてもOKですよ!しかも、だしを取った煮干しをそのまま食べられる炊き込みご飯がおススメです!
【だしに使った煮干しをそのまま食べられる、絶品炊き込みごはん】
材料:小さめの煮干し、昆布、水、醤油、みりん、酒、米
1、小さめの煮干しと昆布を麦茶ポットに水と一緒に入れて、一晩冷蔵庫に置いておきます。これで次の日には水だし完成です。
2、洗った米と一緒に炊飯器へ。もちろん、煮干しも昆布もそのまま入れます。醤油、みりん、酒などでお好みで味を足してください。
3、そのまま炊いて出来上がり!
【金子由美さん】煮干しと昆布のだしで炊くごはんは、いつもとは違う美味しさがあって、とてもおススメですよ!
【金子由美さん】この麦茶ポットを使った水だしは、冷蔵庫に入れておくだけなので、とっても簡単で便利なんです。マグカップにこの水だしとお味噌を入れて、電子レンジでチンしたら、すぐにお味噌汁が完成です。そこに鰹節やとろろ昆布やねぎなど簡単な具材を入れるとさらに美味しいですよ。
【アイシクル編集部】だしを取る面倒な感じがあまりなくてすぐにでも出来ますね。
【金子由美さん】食材を乾燥させたものは、ものすごくうまみが凝縮されていますからね。最近では乾燥しいたけの値段も高くてなかなか買うことを考えてしまうと思いますが、きのこ類もやはりうまみが凝縮されて、だしを取るととても美味しいです。特に乾燥えのきはおススメです。乾燥えのきを使った掻揚げは絶品ですよ!
【アイシクル編集部】それは、絶対おいしいやつですね。
【金子由美さん】最近では、自宅でわざわざ乾燥させて使う方もたくさんいますよね。手間はかかりますが、安くできるのでいいと思います。
元気いっぱいの由美さんに貴重なお話をたくさんお聞きすることができました。
生き生きと好きなことを自然と仕事にしていけることは、多くの働く女性にとっての理想ですよね。
由美さん、ありがとうございました。
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